(授業実施方法) ・すべて対面で行います(オンライン併用ではありませんので注意してください) (授業の目的と概要) 「実験」とは,実際にやってみて,その結果やデータをもとに仮説を確かめたり,情報や知見を得るという広い概念の行為である.社会や産業においては,様々な実験や検証が行われる.正しい結論をえるためには,実験のやり方や解析の仕方が適切であることが必要である. 実際の問題を扱う場合には、コスト等の問題から多くのデータを集めることが困難な場合も多い.そこで本講義では、できるだけ実験回数を効率化し、妥当性がある結論をえることができる実験の計画と実施方法について講義する. 実験計画法は統計的理論を実践に適用した手法である.具体的には、実験研究の概要(Fisherの3原則)、一元配置分散分析、二元配置分散分析、直交表を用いた実験回数の削減等を扱う. 実験計画法は産業の他,色々な場面で適用されるので,講義ではその活用に重きをおいた解説を行う.
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1.実験とは何か,基本的考え方,留意点,やり方を理解している. 2.その中での実験計画法とは.基本的考え方と基本的手法,活用方法を理解する. 3.実験計画法の基本的解析手順を理解している. 4.将来,社会,産業,研究などにおいて実験を行う場面や,実験計画法を適用するときの考え方や留意点を理解する. 5.QC検定2級に必要な実験計画法にかかわる学習ポイントを知る.
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第1回
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0.講義全体のガイダンス 1.実験計画法概論(1) ・実験とはなにか,実験計画法とは ・Fisherの3原則 ・実験計画法における用語 ・固有技術と管理技術
(講義の進め方) ・講義15回の各回内容を示しているが,内容によって一部次回に続けて講義する場合や次回分を前倒しして行う場合などがある.
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第2回
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2.実験計画法概論(2) 第1回の続き.
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第3回
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3.統計的データ解析の考え方 ・統計基礎(実験計画法の基礎となる統計的データ解析の考え方.統計の復習的内容) 統計データの扱い. 検定・推定. ・実験計画法とこれらの統計手法
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第4回
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4.実験データ解析の基礎 ・実験計画法におけるデータ解析の考え方. ・効果があるかどうかは,どういう見方をして判断しているのか? ・平方和の分解 ・分散分析
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第5回
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5.一元配置実験 ・1因子をとりあげた実験. ・因子とは.要因から因子を絞り込む. ・解析計算手順.
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第6回
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6.二元配置実験(繰り返しなし) ・2因子をとりあげた実験. ・繰り返しなしと繰り返しありの違い.
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第7回
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7.二元配置実験(繰り返しあり) ・同.2因子をとりあげた繰り返しのある実験. ・交互作用とは,その見方.
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第8回
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8.多元配置実験 ・3つ以上の因子の組み合わせによる実験. ・メリットとデメリット. ・繰り返しなしと繰り返しあり実験.
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第9回
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9.直交表による実験計画(1) ・直交とは,直交表とは. ・すべての水準の組合せをしないで,一部分だけの実験をおこなう方法. ・例:2水準の場合. ・交互作用を無視した場合交互作用を無視しなるべく多くの因子を少ない実験で探索的に調べる.
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第10回
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10.直交表による実験計画(2) ・2水準,交互作用が考えられる場合. ・線点図とは,その使い方.
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第11回
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11.直交表による実験計画(3) ・3水準で検討する場合. ・交互作用がある場合,無視する場合.
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第12回
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12.乱塊法 ・適用場面などを考慮した応用�7��方法(その1). ・完全ランダマイズの緩和.層別無作為化法ともいう.
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第13回
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13.分割法 ・適用場面などを考慮した応用的方法(その2). ・何度も水準変更するのが難しい場合,設定した水準ごとにまとめて実験する方法.
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第14回
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14.品質工学と実験計画法,相関と回帰 ・田口玄一氏が開発・提唱した方法論.タグチメソッド. ・主として新製品開発・設計段階における品質管理手法.
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第15回
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15.実験計画法にかかわるソフトウエア、実験と解析 ・実験計画法のソフトウエア・関連書籍. ・例Excelを用いた実験計画法解析. ・まとめ.実験により判断する・知見を得る.
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講義に使用するPPT(主なもの)及び本授業に関係する品質管理(QC)検定過去問題を都度配布するので,授業理解促進のために活用するとともに,QC検定受験の参考としてほしい. (注意1)上記資料は,Sulmsの15回の講義欄の該当する回のところに,毎回,都度アップします.必要に応じ都度ダウンロードなどしてください. (注意2)なお,資料をアップする期間(閲覧可能期間)は「講義の前日~2週間です」.注意してください.
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授業への取り組み,課題,レポート等を総合して判断する. ①15回の授業の中で「課題提出」を求めたときは提出すること. ②15回の授業終了後に,「総括レポート」を提出すること. ③その他特に指示があるときはその指示に従うこと. ①~③を合わせて成績を評価する.
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「秀」相当…記述量が十分あり、講義の的確な理解をもとにした,優れた考察,自己の考え方がしっかり示されている. 「優」相当…記述量があり、講義が理解されており,自己の考察や考え方も示されている. 「良」相当…記述量がやや不足.講義資料の転記的な内容にとどまっている.一般資料からの転記・転用が多い.自己の考察や考え方の記述が少ないなど. 「可」相当…記述量が不足.内容的に講義の理解が不十分.漠然としている.自己の考えが示されていない.講義内容と関係の薄い一般資料からの転記・転用が多いなど. 「不可」相当…未提出.記述量,内容に著しい不足があるなど.
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9784627090194
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実験計画法
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R. A. フィッシャー
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森北出版
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2013
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4817103779
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実験計画法入門
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安藤貞一, 田坂誠男
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日科技連出版社
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1986
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9784817191984
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実験計画法特論
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宮川雅巳
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日科技連出版社
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2006
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指定教科書の内容を基本に,引用,補足,関連説明を加えながらPPT資料を使って講義する.また講義内容に関連する品質管理(QC)検定の過去問題を適宜配布する.
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実験計画法は,品質管理検定2級(QC検定)の内容・範囲である.ぜひ挑戦してみるとよい.品質管理検定(QC検定)に関しては多くの参考書が出版されている.検定受験の際にはそれらを参考にすること.
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実務経験 ものづくり 品質 実験 分散分析 QC検定 直交表 実践 品質工学 実践適用
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長年企業の工場・本社部門で、技術開発、新製品開発、製造管理などものづくり全般に携わってきた.競争力のある製品、完成度の高い品質実現に向けた管理手法研究を行っている. 講義では将来の様々な仕事の場面で役立つよう,実践的なものの見方・考え方、手法を伝えたい.まず,意味,意義について理解し,色々な視座から自分なりに考えるという習慣をつけてほしいと思っている. 学習する手法や考え方が,将来どんな場面で適用・応用できるかを想像しやすいよう,例を挙げた解説を心掛けている. 本授業では統計的品質管理(SQC)学習の一環として,重要手法分野のひとつである実験計画法について,基本的な考え方,活用・適用する場面,解析手順などを体系的に解説する.
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