データ分析の対象となるデータセットを作成するためには、まず、データを収集・編集して適切にデータベースで統合管理する知識とスキルが求められます。そして、そのデータベースから分析に応じたデータセットを加工・抽出するデータベース操作の知識とスキルが求められます。加えてデータベースと連携したプログラミング技術も知っておくとよいでしょう。 そこで、本講義では、データベースシステムの基礎知識、データベースの設計と構築、関係代数とSQL、SQLによるデータ操作などを演習を織り交ぜて学びます。演習では、XAMPPとMySQL Workbenchを各自のPCにインストールして、広く利用されているMySQLをベースにいつでもどこでも実践的演習ができるように計画しています。
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・データベースの基礎理解。 ・データベース設計のためのERモデル、正規化理論、主キー外部キー制約などの理解。 ・データベースの構築と操作のためのSQLによるデータ操作の実践的理解。 ・データベース連携プログラミングの理解。
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第1回
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コンピュータの基本:ハードウェアとオペレーティングシステムの仕組みと動作、および情報表現について学ぶ。
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第2回
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データ管理とファイルシステム:オぺーレーティングシステムのデータ管理方式であるファイルシステムについて学ぶ。
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第3回
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データベースシステム①:各種データモデルの概要、リレーショナルモデルと制約について学ぶ。
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第4回
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データベースシステム②:データベース管理システムの基本機能とSQLを学ぶ。B+ツリー、データウェアハウス、NoSQL、データレイクなどの概要も説明する。
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第5回
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データベースの実践①:xamppを利用して、MySQL,Apache,PHPMyAdminの演習環境を構築する。
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第6回
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データベースの実践②:サンプルデータベースに基づいてデータベースを作成する。
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第7回
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データベースの実践③:CREATE,INSERT,UPDATE,DELETE,SELECTなどのSQLによる基本操作を学ぶ。
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第8回
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データベースの実践④:データの応用操作を学ぶ。CSVファイルを対象にした大量データのインポートとエクスポート、プロシージャによる発展的なデータ操作を実践的に学ぶ。
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第9回
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関係代数とSQL①:関係データベースと関係演算(射影、選択、結合)について、サンプルデータによるSQLとともに理解する。
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第10回
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関係代数とSQL②:関係データベースと集合演算(和、差、積、商)について、サンプルデータによるSQLとともに理解する。
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第11回
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データベース設計①:実体-関連モデル(ERモデル)によるデータベース設計技法を学ぶ。MySQL Workbenchを利用してERモデルの設計とER図の作成を演習する。
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第12回
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データベース設計②:関数従属を理解して正規化理論を学ぶ。第1正規形、第2正規形、第3正規形、ボイス・コッド正規形、第4正規形まで。
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第13回
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ビッグデータとNoSQL:ビッグデータの特徴とそれを処理する分散システムおよび各種NoSQLについて学ぶ。
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第14回
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データベース応用①:MySQL,Apache,PHPを利用したWebベースのデータベースプログラミングを学ぶ。
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第15回
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データベース応用②:クラウドデータベースの利用とデータベースのまとめ。
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Microsoft TEAMSを利用し、講義資料の提供、レポートの提出と評価、講義の補足などを行います。 いつでも、どこからでもアクセスできますから、予習、復習に活用してください。
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以下の情報をTEAMSで管理して成績評価データとします。 a.出席状況(配点の目安 25%) b.講義ごとの確認テスト(配点の目安 25%) c.レポート(配点の目安 50%) レポート1.データベースの作成とSQLによる操作およびデータ分析 レポート2.ERモデルと正規化理論によるデータベースの設計と構築
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上記の配点の目安を原則として、総合評価点を算出します。
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9784781915005
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データベース入門
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増永, 良文, 1941-,増永良文 著
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サイエンス社
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2021.2
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4274132544
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データベース
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速水, 治夫, 1947-,宮崎, 収兄, 1948-,山崎, 晴明,情報処理学会,速水治夫, 宮崎収兄, 山崎晴明 共著
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オーム社
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2002.9
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TEAMSの「ファイル→クラスの資料」よりダウンロードできます。なお、TEAMSに登録されるまでは閲覧できません。
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情報エンジニアリングの専門講義科目です。したがって、専門的知識や技術を習得するためには、予習、復習など講義時間外での学習が求められます。
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データベース、プログラミング、データ分析、データ表現と構造、Webシステム
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