この授業は令和6年度から新たに開始した授業であり、滋賀大学の全学共通教養科目(リベラルアーツ科目)初となる本格的な分野横断型授業です。
今の世の中はVUCA(予測困難な時代)と呼ばれており、正解がある問いばかりではありません。課題が何なのかすらわかっていないことがたくさんあります。 大学で学んだ知識そのままだけでは、社会では何の役にも立ちません。問題の本質は何かを考え、課題を自ら立て、その方法を考えるといった力は、研究者になる人でも、教職を目指す人でも、企業で働く人でも必須となる力です。データサイエンス活用にあたっても、課題を発見する力は必須です。
そこでこの授業では、「分野横断」、「複眼的思考」をテーマとし、教育・経済・データサイエンス学部の教員によって、2つのテーマについてそれぞれ全く異なる角度からの講義を実施します。みなさんには既存の知識から一旦離れて「常識とは何か」について考えていただきます。また、各教員からの講義をふまえ、異なる学部学生とのグループワークを実施します。 本授業は、「未来創生リベラルアーツプログラム」認定にあたり、選択必修となる科目です。一定レベルのリベラルアーツの知識と専門分野における知識を持っている方を前提として授業するため、可能であれば2年次以上の履修を推奨します。よって、応募者多数の場合は、2年次以上の履修を優先します。そのほか、必須ではありませんが、「全学共通教養科目(リベラルアーツ科目)を12単位以上修得済」であり、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)を修得済」であることを推奨します。
授業では、まずリベラルアーツ(教養)について説明します。その後、2つのテーマについて、各学部の教員から話題提供を行います。グループワークを挟みつつ各学部の教員の話を聞き、受講生自身が、そしてグループがどのように考えるかを議論していきます。最終的にグループ発表と全体議論を行います(受講者数が多い場合は一部のグループのみ発表し、他のグループはレポートを作成していただきます)。
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この科目は、「滋賀大学のディプロマ・ポリシー」のうち、主に「5. 文系・理系双方の科学に通じた文理融合型知性」と関連します。 自身の専門的知識を活かしつつ、他の専門分野の立場も踏まえることで、各自の専門分野ごとの「常識」を客観的にとらえ、複眼的な思考を磨くことを目指します。また、専門分野で学んでいる内容を生かしつつ、他学部学生とのグループワークを通じて課題解決方法を考え、「正解のない問い」について向き合う力を身につけます。 これらにより、社会に出て答えのない課題にあたったとき、さらには課題に対する解決法がわからないといった場面に直面したとき、どのような思考で立ち向かっていけばよいか、その発想法を磨きます。具体的には以下のような力を手に入れることを目指します。 ・自分の意見を客観的にとらえる力 ・自分の意見を組み立てる力 ・自分の意見を伝える力 ・他者の意見をふまえて、自分を見直す力 これらの能力は、どの学部の学生でも必須となる能力です。
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第1回
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この科目について 科目の概要、進め方、評価、未来創生リベラルアーツプログラムについて説明します。
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第2回
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テーマ1「AIは人間を支配するか?」話題提供1
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第3回
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テーマ1「AIは人間を支配するか?」話題提供2
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第4回
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テーマ1「AIは人間を支配するか?」話題提供3
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第5回
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テーマ1「AIは人間を支配するか?」についてのグループディスカッション ※Zoomを用いてオンライン・対面併用で実施します。
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第6回
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テーマ2「原発は必要か?」話題提供1
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第7回
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テーマ2「原発は必要か?」話題提供2
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第8回
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テーマ2「原発は必要か?」話題提供3
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第9回
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テーマ2「原発は必要か?」についてのグループディスカッション ※Zoomを用いてオンライン・対面併用で実施します。
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第10回
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テーマ1・2についてのグループディスカッション ※Zoomを用いてオンライン・対面併用で実施します。
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第11回
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報告会1
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第12回
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報告会2
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第13回
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報告会3
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第14回
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教育・経済・データサイエンス教員によるトークセッション ※彦根キャンパスで実施し、大津キャンパスに遠隔配信予定
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第15回
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振り返りのグループディスカッション ※Zoomを用いてオンライン・対面併用で実施します。
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この授業は知識の量ではなく、「いかに自分ごととして問題を捉えるか」、「グループで議論して結論を導くか」が重要となります。したがって、授業時間外では、「考えること」、「グループで議論をすること」に多くの時間を費やしてください。
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小レポート点:30点(第1~4回、6~8回、14・15回) グループレポート点:20点(第5回、9・10回) 発表点:20点(第11~13回) 批評点:30点(第11~13回)
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・自分の意見を客観的にとらえる力 ⇒小レポートで評価します。 ・自分の意見を組み立てる力 ⇒小レポートおよびグループでの議論で評価します。 ・自分の意見を伝える力 ⇒グループレポート・発表で評価します。 ・他者の意見をふまえて、自分を見直す力 ⇒グループレポート・批評で評価します。
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2年次以上の履修を推奨します。 授業時には充電済みのノートパソコンを持参してください(座席に電源コンセントはありません)。 配布資料はSULMS経由での配信を基本とします。 講義連絡はSULMSのアナウンスメント機能で行います。見逃さずに読んでください。
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この授業は、滋賀大学で初となる本格的な分野横断型授業です。教育、経済、データサイエンスの3学部の教員が同じテーマについて授業する新科目です。この授業の単位を修得し、所定の条件(20単位)を満たすことで「未来創生リベラルアーツプログラム」の修了認定を受け、国際標準規格の電子証明「オープンバッジ」を取得できます
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