目的:古典漢語(漢文)についての知識を深め、漢文を読解するための基礎的な訓読を習得する。日本語にも大きな影響を与えた「訓読文」のリズムに親しみ、同時に様々な中国古典とその思想に触れる。これらを通して、漢字・漢語・漢文への理解を深める。 概要:国語および日本語・日本文学を深く理解するためには、漢文の知識が不可欠である。本授業では、国語科教育の内容を意識しつつ、論語・先秦諸子・史記などを中心とした散文の選読を行う。これを通して、漢語の基礎的な語彙・文法・訓読とその基礎的な思想内容について学ぶ。授業は講義と演習によって行う。また、授業中に適宜小テストを行い、理解度を測る。 ※本授業は対面授業で実施します。SULMSのコースも作成して授業中に使用します。 ※状況によりオンライン授業に変更となった場合は、Teamsを用いてオンライン授業(同時双方向型)の授業を行う予定です。詳細についてはSUCCESS・SULMSから連絡します。
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漢文の特質について説明できる。 漢文と訓読文の基礎的な仕組みや特徴を、実際の文章に即して説明できる。 漢文を、辞書を使用しながら訓読し、解釈・鑑賞できる。 授業で取り上げた古典文献の基礎的内容・特質について理解している。 漢字・漢語・漢文への理解を深める。
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第1回
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ガイダンス・「訓読」概観一
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第2回
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「訓読」概観二・『論語』選読一
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第3回
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『論語』選読二
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第4回
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『論語』選読三
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第5回
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『孟子』選読一
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第6回
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『孟子』選読二
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第7回
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『老子』
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第8回
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『荘子』選読一
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第9回
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『荘子』選読二
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第10回
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『韓非子』選読一
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第11回
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『韓非子』選読二
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第12回
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『韓非子』選読三
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第13回
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『史記』選読一
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第14回
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『史記』選読二
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第15回
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全体まとめ
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初歩的な訓読や中国史の知識に自信がない者は、高校の参考書・国語便覧などを用いて随時復習すること。事前学習(基礎的知識の確認、課題の学習)に2時間、事後学習(授業内容の復習、参考文献の読書、SULMSへの質問・感想記入、小テストの準備など)に2時間を目安とする。
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授業中に行う小テストと、期末試験による。 小テストは授業期間中に3回行う。 成績の配点は、小テスト30%、期末試験70%とする。 出席点は特に設けないが、成績評価の際、欠席の回数と授業中の態度を考慮することがある。 ※オンライン授業に変更することにより成績評価の方法にも変更があった場合は、その都度連絡いたします。
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・漢文の特質を説明できるか。 ・漢文と訓読文の基礎的な仕組みや特徴を説明できるか。 ・漢和辞書の使い方を理解し、基礎的な訓読を習得できたか。 ・授業で取り上げた古典文献の基礎的知識は身についているか。 ・授業で取り上げた訓読文をなめらかに音読し、解釈・鑑賞することができるか。また基本的な思想的特質を説明できるか。 ・漢字・漢語・漢文への理解を深められたか。 以上のことを、授業中に課す小テスト(30%)と、学期末のテスト(70%)により評価する。 到達目標を達成して極めて優秀な成績をおさめていると認められた者を「秀」、到達目標を達成して優秀な成績をおさめていると認められた者を「優」、到達目標を達成して良好な成績をおさめていると認められた者を「良」、到達目標を達成したと認められた者を「可」、到達目標を達成したと認められない者を「不可」として評価する。
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4046219661
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角川新字源
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小川 環樹/編,西田 太一郎/編,赤塚 忠/編,阿辻 哲次/編,釜谷 武志/編,木津 祐子/編,
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KADOKAWA
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2017-10
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9784469031638
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新漢語林
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鎌田正, 米山寅太郎 著,
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大修館書店
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2011
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4385140480
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全訳漢辞海
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戸川芳郎 監修,佐藤進, 濱口富士雄 編,
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三省堂
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2017
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4625734007
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漢文訓読入門
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古田島洋介, 湯城吉信 著,
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明治書院
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2011
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978-4480090270
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漢文の話
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吉川幸次郎 著,吉川, 幸次郎, 1904-1980,
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筑摩書房
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2006
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978-4004311133
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中国名文選
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興膳宏 著,興膳, 宏, 1936-,
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岩波書店
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2008
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毎回教材のプリントを配布する。漢和辞典必携。 中学・高校時代に使っていた漢文の文法書や国語便覧があれば、必要な時に適宜参照すること。
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